あなたの体にも潜んでいるかも…「お腹のカビ」とは
- 2022.04.09
- 健康
お腹にカビがいる?
「お腹のカビ」と聞いて皆さんはどう思われますか?
まさか自分のお腹にカビが生えるだなんて!と驚かれる方が多いかと思いますが、こう言い換えたらいかがでしょう?
「お腹にカンジタ菌がいます。」
カンジタ菌と言えば、女性が悩まされるイメージをお持ちの方も多いかと思います。
「あのカンジタ菌がお腹にもいるなんて、なおさら大変!」
しかし、カンジタ菌は常在菌として腸内に一般的にいる菌の一種なのです。
正式には「カンジダ・アルビカンス」です。
このカンジダ菌はイースト菌の一種でもあります。つまり、大きな括りで言えば「カビ」なのです。
イースト菌と聞けば、パン作りには欠かせない「役に立つ菌」というイメージがあるのではないでしょうか。
実はカンジタ菌も、腸内の善玉菌のエサになったり、免疫細胞を刺激して活性化させたりと、身体にとって良い働きをする側面もあるのです。
ところが、何らかの影響によってカンジダ菌の量が増え過ぎ、絶妙なバランスに保たれていた腸内の環境が崩れると、身体に悪影響を及ぼすようになります。
今まで良い働きをしてきたカンジダ菌が異常増殖して腸の機能を低下させることにより、アレルギー反応を強めたり、免疫力を低下させたりするのです。
時として、それを私たちは「体調不良」として認識します。
では、「何らかの影響」とは一体何でしょうか。
それは、例えば生活習慣の乱れや、食べた物の偏りによって腸内環境の悪化、加齢などが挙げられます。
つまり「カンジダ菌が増え過ぎる」という状態は、誰にでも、そしていつでも起こりうることなのです。
カンジダ・デトックス
では、増え過ぎてしまったカンジダ菌を減らすためにはどうすれば良いのでしょうか。
まずは、カンジダ菌が好む環境を作り出す生活習慣をやめることです。
カンジダ菌は糖類をエサにします。
甘い物が大好きな人、炭水化物ばかりを食べる人は、カンジダ菌にエサを送り続けていることになります。
そればかりでなく、カンジダ菌が脳に「糖をもっと供給するように!」と指令を出す働きをしていることも明らかになってきました。甘いものを異常に欲するのは、カンジダ菌の仕業かもしれません。
カンジダ菌にエサを与えないことが重要なのです。
また、腸内細菌を減らさないことも大切です。腸内細菌が減ると、相対的にカンジダ菌が増えてしまうからです。
抗生物質を使用すると、腸内細菌が減ります。しかし、真菌であるカンジダ菌は減りません。
抗生物質はその症状によって必要な時もありますが、安易に使いすぎないこと、そして医師の処方通りに内服することが重要です。
また、GMO(遺伝子組み換え)食品や添加物も腸内細菌を減らす一因となることがわかっています。それらをなるべく避け、栄養バランスの良い食生活を目指しましょう。
上記のようなポイントを押さえた食生活を実践しながら、さらに抗真菌(カビ)作用のある食品やハーブを活用することもおすすめです。
取り入れやすい食材を挙げると、日本人に馴染み深い梅干しやワサビ、ニンニク、他にも、オレガノやローズマリー、シナモンといった、ハーブやスパイス類、ココナッツオイルにも天然の抗真菌作用があります。
また、カンジダ菌を減らすことを目的としたハーブのサプリメントもあります。
これらの抗真菌パワーも積極的に取り入れていきたいですね。
カンジダ菌を減らすポイント
* 糖類(砂糖や炭水化物)を控える
* 安易に抗生物質を使用しない
* GMO(遺伝子組み換え)食品や添加物を避ける
* 抗真菌作用のある食材、サプリメントを取り入れる
絶妙なバランスで保たれている腸内環境を守れるよう、「カンジダ菌を増やさない・減らす」生活習慣を目指していきたいですね。
一朝一夕に状態が良くなるわけではありませんが、上手くいけば2,3ヶ月で効果が見えてきます。根本的な改善を目指し、カンジダ・デトックスを始めてみましょう。
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